日誌

評論反対派のための映画感想会
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2020/02/22

韓国版「容疑者Xの献身」をDVDで鑑賞しました。

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東野圭吾氏の最高傑作との呼び声も高い「容疑者Xの献身」ですが読了後に映画化もかなり好評らしいので鑑賞したくなりました。
しかしレンタル店には韓国版しか置いてなかったので仕方なく鑑賞したのが本作です。
主演の石神役がリュ・スンボムで刑事役がチョ・ジフンという渋い配役で期待しましたが原作でのもう一人の主役である湯川学役を省略して刑事役に兼任させている事がガッカリでした。

東野氏御自身はこれはこれで良いとのコメントですが原作ファンとしては肩透かしな感じですね。
韓国内では原作を読んでない人が多数なのでしょうか?原作未読なら気にならないのですが…
あの傑作を読んでしまったら最後というか日本版の福山雅治主演の映画化を観たくて仕方ない気持ちです。
16:21
2020/02/12

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」を鑑賞しました。

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今年のアカデミー賞ノミネート作ですがブラッド・ピッドが意外にも俳優として初受賞作となりました。
あの「シャロン・テート惨殺事件」と終末1960~70年代のヒッピー文化を知らないと全く意味不明な内容なのでタランティーノ監督作毎度の観る人を選ぶ映画です。

ロマン・ポランスキーやスティーブ・マックイーンやブルース・リーが似てるかどうかは別として70年代映画へのオマージュに溢れた個別的な作品です。
バックに流れる当時の流行曲も素晴らしいのですが何故か心打たれるほどの傑作とはいえないんですよね。

タランティーノ個人の愛着ばかりが先行して「イングロリアス・バスターズ」同様に事実まで歪曲したフィクションなのでタランティーノ自身に愛着があって許容できる大ファンでない人には消化不良な70年代シネマ愛といった事でしょうか?
この題材でこの出演者ならもっと素晴らしい作品に出来たはずだと口惜しい思いばかり募る結果となり残念です。


10:17
2020/02/03

ホアキン・フェニックス怪演!「ジョーカー」をDVDで鑑賞しました。

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アカデミー賞多数ノミネートで話題の本作ですがホアキン・フェニックスの主演男優賞は確実と言い切れるでしょう。
とにかく凄い演技の連続で開いた口が塞がらないとはこの事です。
15歳未満鑑賞不可との事ですが猥褻な場面など全く無いし暴力場面も大したほどではありません。
それでも子供にはみせられないのです。それほどリアルで絶望的な弱者迫害をテーマにした社会派作品といえます。
ジョーカーの真似をしてピエロのマスクで暴動を起こして騒ぐ民衆は正しく私たちであり社会的弱者たちなのです。

一つ気になった事があるのですが本作のトッド・フィリップス監督はマーティン・スコセッシ作品をかなり意識してるのではないでしょうか?
ロバート・デ・ニーロの役どころは正しく「キング・オブ・コメディ」の主役の「その後」そのものですしジョーカーことアーサー自体が「タクシードライバー」のトラビスの再現のようです。
そういう意味でも今年のアカデミー賞では「アイリッシュマン」で監督賞ノミネートされているスコセッシ監督が同じくノミネートされたフィリップス監督と対決!っていう楽しみがあります。
それにしても重複しますがジョーカー役は凄い役者の名演技の宝庫ですね。
ジャック・ニコルソンやヒース・レジャーそして本作のホアキン・フェニックス…メソッド演技で体を悪くしない事を祈ります。


08:16
2020/01/24

マリリン・モンローの可憐さ!「七年目の浮気」を鑑賞しました。

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アメリカ映画
といえばとビリー・ワイルダー監督といえるほど傑作揃いですが本作は大した事ないですね。
「情婦」「アパートの鍵貸します」などの傑作に慣れてしまった後に鑑賞した事がよくなかったのかもしれません。

例の地下鉄の通気口から風が吹いてきてマリリン・モンローのスカートが舞い上がる場面も当時の検閲が厳しすぎたらしくポスターだけの派手さで本編では膝が少し見える程度でした。
腰上まで舞い上がる場面をロケで撮影したのですが野次馬の侮辱に耐えられなかったジョーディマジオが怒ってマリリンと離婚してしまったエピソードが有名でしたが結局そのシーンはボツにされて室内スタジオで再撮影して上述した通りのショボい「膝だけシーン」にされてしまい結局はカットされた撮影のせいで離婚してしまったのか?という理不尽な結果となったそうです。

映画としてはライトなラブコメディで当時のアメリカ人なら受けたかもしれませんが室内会話だらけの退屈な演劇みたいな感じでしたね。
それでもマリリンの可愛さはたまりません。彼女が出てくるたびに映画全体の空気が変わるような艶やかさで溜息が出るような美しさと色気で映画の内容なんかどーでもいい!って事なんですね。
ワイルダー先生ごめんなさい・・・
08:13
2020/01/11

マット・ディロン主演「酔いどれ詩人になる前に」をDVDで鑑賞しました。

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ボクサーやタクシードライバーや画家同様に作家も孤独なので映画になりやすいと云われる職業です。
しかもミジメで情けなくて本人以上にやりきれない気持ちで鑑賞させられてしまいます。
貧乏で惨めな生活の中でしか才能を引き出せないという事なのでしょうか?
それにしても本作の悲壮感は半端ないほどの酷さで原作者のブコウスキーの半自伝というのですが驚くほどの堕落ぶりに開いた口が塞がりません。

社会も冷たいのですが本人もだらしなさ過ぎで自己責任を持てないまま大人になってしまったという事ですね。
仕事の最中に酒場で飲んだくれたりバー引っかけた女性の部屋に転がり込んだり追い出されて実家に帰るはいいが酔ったまま帰ってきたもんだから父親に追い出されたり…
挙句の果ては日雇い仕事の紹介所の中でも飲酒して追い出される有様で呆れてモノが言えないとはこの事です。
何だか同じような生き様な知人を思い出して心配になりますが小説家や詩人とはこのような生き方でないと作品を生み出せないようです。
ゴッホなんかが典型例でもし大金持ちだったとしたら決して大芸術家にはなれなかったはずです。

そう考えますと貧乏で悲惨な生活を強いられてる芸術家が生み出した傑作を楽して大儲けしてる金持ちが買い占めてしまう事自体に理不尽さを感じずにはいられません。
それでもこの惨めさ自体がカッコいいんですよね。ショーン・ペンなんかがブコウスキーを敬愛しているのも頷けます。
この惨めさカッコ悪さにカタルシスがあるんですね。だからこの人は金無し酒浸りでも女性にはモテるんですね。
なんだか少し羨ましく思えてきました。


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